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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース7.0
E05165-01
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HP-UXのメモリー・ウィンドウへのTimesTenのインストール

メモリー・ウィンドウごとの個別のインスタンスの使用

TimesTenのインスタンスは、メモリー・ウィンドウで実行できます。各メモリー・ウィンドウには、TimesTenのインスタンスがそれぞれ必要です。インストール中、TimesTenのインストーラによって、このインスタンスをメモリー・ウィンドウで実行するかどうかを指定するように求められます。

メモリー・ウィンドウのインストールでは、インストーラによって、デーモンのインスタンス名およびポート番号が/etc/services.windowに追加され、getmemwindow(1M)コマンドに対するキーとしてそのインスタンス名を使用することが可能になります。getmemwindow <instance>コマンドを使用すると、インスタンスが使用しているポートを特定できます。

メモリー・ウィンドウでのTimesTenの使用

メモリー・ウィンドウで実行中のTimesTenインスタンスを使用するには、HP-UXのsetmemwindow(1M)コマンドを使用してアプリケーションを起動する必要があります。

たとえば、インスタンスがtt_ins1の場合は、次のように使用します。

% setmemwindow -j -i `getmemwindow tt_ins1` <prog>

TimesTenのユーティリティでは、setmemwindowコマンドを使用しません。次に例を示します。

% ttBackup ...

アドレス空間に関する考慮事項

単一のデータ・ストアの最大サイズは、32-bitのTimesTenでは1GBです。

TimesTenは、データ・ストアごとに単一の共有メモリー・セグメントを割り当てます。また、TimesTenは、クライアント/サーバーに共有メモリーIPCメカニズムを使用するように構成されても、共有メモリー・セグメントを割り当てることができます。

TimesTenによって提供されるデーモンおよびユーティリティ・プログラム(プログラム)は、EXEC_MAGICld(1)-N オプションを使用)とリンクしています。TimesTenのプログラムを、SHMEM_MAGICとマーク付けするように変更できます。これによって、ウィンドウ内の共有メモリーを2GBにすることができます。ただし、単一のデータ・ストアの制限は1GBのままです。

たとえば、SHMEM_MAGICを使用するには、rootとしてログインし、次のコマンドを使用します。

# chatr -M tt_instance/bin/timesten* tt_instance/bin/*Cmd tt_instance/bin/ttcserver

EXEC_MAGICに戻すには、次のコマンドを使用します。

# chatr -N tt_instance/bin/timesten* tt_instance/  bin/ *Cmd tt_instance/bin/ttcserver

プログラムがSHMEM_MAGICであるか、またはEXEC_MAGICであるかを確認するには、次のコマンドを使用します。

# chatr binary

chatr(1M)コマンドによって、EXEC MAGICプログラムの場合は、「normal executable」と出力され、SHMEM_MAGICとマーク付けされているプログラムの場合は、「SHMEM_MAGIC」と出力されます。


注意: TimesTenプログラムがSHMEM_MAGICとマーク付けされている場合は、ユーザー・アプリケーションもSHMEM_MAGICとマーク付けする必要があります。アプリケーションにSHMEM_MAGICをマーク付けしていないと、TimesTenへの接続時に、「Invalid Argument(EINVAL, errno=22)」エラーが発生します。

データ・ストアとの接続がExclAccess=1で行われている場合、メモリー・ウィンドウは使用されません。この場合、TimesTenによる共有メモリーの割当ては行われませんが、データ・ストアの領域は、プロセスのプライベート・データ領域から割り当てられます。

トラブルシューティング

メモリー・ウィンドウの使用時における問題を診断するために、次の情報が必要になる場合があります。

次に示すリストは、すべてが網羅されているわけではありませんが、問題の解決に役立つ場合があります。